
ニコンから、DXフォーマット(APS-Cサイズ)のディジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル「D500」が4月28日に発売される。
1月に発表され、3月発売予定だったが、延期されていた。
FXフォーマットのフラッグシップモデル「D5」と同じ「マルチCAM 20Kオートフォーカスセンサーモジュール」を採用していて、AFは153点。
最高連射は、約10コマ/秒。有効画素数は約2088万画素。常用ISO感度100~51200。また、4K動画にも対応している。
D500の大きな特徴は、153点AFを採用している。APS-Cサイズなので、画面のすみまでAFが可能である。中央と周辺部の99点はクロスセンサーを搭載してる。かなりの確率でピントをとらえることができる。
連射性能は、10コマ/秒と申し分ない。連射速度で意外と落としがちなが何枚取れるかである。10コマでも連続15枚では1.5秒しか撮れない。D500はバッファメモリを増やして、RAWでも連続200枚撮影可能である。つまり連続で20秒間撮影しつつけることができる。
4K動画も搭載し、さらに動画撮影時に電子手ぶれ補正もついている。
一番気になるのが、ライバル機種EOS 7D Mark2との比較だろう。
D500が後に発売しているので、D500が有利である。
項目 | D500 | EOS7DMark2 |
---|---|---|
画素数 | 2088万画素 | 2020万画素 |
AF | 153点 | 65点 |
連射速度 | 10コマ/秒 | 10コマ/秒 |
連続撮影枚数(RAW) | 200枚 | 24枚 |
連続撮影枚数(JPEG) | 200枚 | 130枚 |
常用ISO感度 | 100~51200 | 100~16000 |
最高ISO感度 | ISO1640000 | ISO51200 |
動画 | 3840×2160(4K) | 1920×1080(FHD) |
タッチパネル | あり | なし |
実際に比較してみると、D500の圧勝である。7DM2の発売が、2014年10月なので、1年半前の機器である。D500も7DM2もニコン、キヤノンのAPS-Cのフラッグシップモデルなので、位置づけはどちらも同じだがやはり、1年半の技術進歩は明らかである。キヤノンも次の7DM3ではD500のスペックを上回るだろうが、今のところD500が上である。
【連続撮影枚数】
最高連射速度は、どちらも10コマ/秒だが、連続撮影枚数が違う。EOS7DMark2はRAWで24枚しか取れない。つまり最高速度では、2.4秒しか撮影できないのである。連射速度はあっても2.4秒以内に的を絞って撮影しないといけない。それに対し、D500は連続200枚撮影できるので、20秒間撮影し続けることができる。これは大きな差である。
【AF性能】
AFは7DM2では65点であるのに対し、D500は153点と約2.5倍の差がある。D500はフラッグシップモデルのD5と同様のものが採用されてるので、その性能は期待できる。
さらに、7DM2はF8対応センサーが1点だけに対し、D500では15点もある。F8は暗いレンズ、例えばエクステンションなど、を装着した際にF8に暗くなることもある。その際に7DM2ではAFは1点しかとらえることができない。
【動画性能】
7DM2は1920×1080のフルハイビジョンに対し、D500は3840×2160の4Kに対応している。圧倒的にD500の勝ちである。動画は容量が大きいので、4K撮影となると多くの容量を確保しないといけない。また、動画編集にも高性能のパソコンが必要である。
【まとめ】
7DMark2もD500もAPS-Cのフラッグシップモデルなので、どちらも満足できるだろう。しかし、今購入するならやはりD500である。D500は今のところセンサーサイズを除けば最強の一眼レフである。
両機器はスポーツ撮影の時その威力を発揮する。風景がメインならその下のスペックでも十分である。連射速度とAF性能を活かして決定的な写真を撮りましょう。